今週の資金調達ハイライト
📊 件数:10件(先週比: 変化なし)
💰 総額:3,276億円(先週比: ▲3,251.9億円 増)
🔍 今週の振り返り
今週は、Cognition AIの3,000億円という巨額調達が目を引きました。製造業DXのキャディ、不動産DXのFaciloも大型調達を実施し、各業界のデジタル変革を推進するスタートアップが注目を集めています。また、介護、海事、産後ケア、農産物流通といった多様な分野で、社会課題解決を目指すアーリーステージの企業が着実に資金を調達している点も特徴的です。
🏆 Top3案件(調達額順)
- 1️⃣ Cognition AI, Inc.(3,000億円/シリーズE)
- 2️⃣ キャディ株式会社(177億円/シリーズC)
- 3️⃣ 株式会社Facilo(64億円/シリーズB)
1. Cognition AI, Inc.
🔎 業種・業界:システム開発
💰 調達額/ラウンド:3,000億円(シリーズE)
📅 公開日:2026/09/14
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000181315.html
✏️要点まとめ
- 進捗:ソフトウェア開発向け自律型AIエージェント「Devin」を提供しており、世界的なソフトウェア需要と開発リソース不足という課題に対し、AIエージェントとの協働による新しい開発手法を提案しています。今回、企業評価額480億ドルで20億ドル超のシリーズE資金調達を実施しました。
- 今後:調達した資金は、Devinの機能強化、グローバル拠点拡大、AIエージェントの研究開発に充て、ソフトウェア開発の可能性を広げ、より多くのイノベーション実現を目指します。
- 課題:AIエージェントの技術進化と、それが実際の開発現場でどのように受け入れられ、活用されるかが今後の大きな課題です。
2. キャディ株式会社
🔎 業種・業界:量産体制構築
💰 調達額/ラウンド:177億円(シリーズC)
📅 公開日:2026/09/16
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000208.000039886.html
✏️要点まとめ
- 進捗:「物的イノベーションを10倍加速する」をビジョンに掲げ、製造業のデータ基盤を構築する「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を提供しています。今回、Moore Strategic Venturesなど新規・既存投資家8社を引受先として、総額177億円のシリーズDラウンドの資金調達を実施し、企業価値は1,820億円となりました。
- 今後:調達資金は、独自AI・テクノロジーの開発、プラットフォームの拡張、北米を中心としたグローバル事業体制の拡充、および人材への投資に充て、製造業の「物的限界」を突破し、世界的な成長を加速させることを目指します。
- 課題:製造業の複雑なサプライチェーンにおいて、いかに多くの企業をプラットフォームに取り込み、データ連携をスムーズに進めるかが課題です。
3. 株式会社Facilo
🔎 業種・業界:不動産仲介
💰 調達額/ラウンド:64億円(シリーズB)
📅 公開日:2026/09/17
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000113384.html
✏️要点まとめ
- 進捗:不動産業界のDXを支援するスタートアップで、不動産コミュニケーションクラウド「Facilo」を提供しています。今回、シリーズBラウンドで総額64億円を調達し、AIスタートアップ「コラビット」をグループ会社化しました。
- 今後:調達資金は、AI駆動プロダクトシリーズの開発、人材・組織への投資、M&Aによるプロダクトラインナップ拡充に充てられます。これにより、不動産仲介のAI共創エコシステムを構築し、営業担当者が「人ならではの価値」に集中できる環境を創出し、顧客体験の向上と不動産流通の活性化を目指します。
- 課題:不動産業界特有の商習慣や規制に対応しながら、AI技術をいかに現場に浸透させ、効果を最大化するかが課題です。
4. Voxela, Inc.
🔎 業種・業界:介護施設
💰 調達額/ラウンド:21億円(シリーズA)
📅 公開日:2026/09/16
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000107921.html
✏️要点まとめ
- 進捗:介護現場の間接業務を自動化する映像AIプラットフォーム「Vケア」を開発・提供するエイジテックスタートアップです。ネットワークカメラの映像をAIで解析し、介護記録・報告・管理を自動化し、事故発生傾向の可視化や夜間巡視の効率化を実現しています。今回、シリーズA優先株式の発行により資金調達を完了し、累計調達額は約21億円となりました。
- 今後:調達資金は、AI・プロダクト開発を中心とした採用強化、AI機能の開発・拡充、日本での導入拡大、および北米市場の立ち上げに充当し、介護現場の負担軽減とケアの質の向上を目指します。
- 課題:介護現場でのAI導入には、プライバシー保護や倫理的な側面への配慮、そして現場スタッフへの丁寧な説明とトレーニングが不可欠です。
5. 株式会社エイトノット
🔎 業種・業界:船
💰 調達額/ラウンド:4.5億円(シリーズA)
📅 公開日:2026/09/17
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000077033.html
✏️要点まとめ
- 進捗:船舶知能化技術「エイトノット AI CAPTAIN」を開発するスタートアップです。シリーズAラウンドのファーストクローズで4.5億円を第三者割当増資により調達しました。
- 今後:この資金は、自律航行システムの製品化と量産展開に向けた技術開発、および北米・東南アジアを中心とした海外市場での事業開発加速に充てられます。また、事業成長を支えるエンジニアや事業開発人材の採用・組織体制強化も進めます。エイトノットは、船舶知能化技術を通じて海事産業の課題を解決し、安全で快適な水上モビリティの実現を目指しています。
- 課題:自律航行システムの安全性確保や国際的な規制への対応、そして海事産業における技術導入への理解促進が重要な課題です。
6. 株式会社Josan-she's
🔎 業種・業界:妊娠・産後ケア
💰 調達額/ラウンド:4億円(シリーズA)
📅 公開日:2026/09/15
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000110270.html
✏️要点まとめ
- 進捗:産後の家庭のサポーター不足と助産師の働く場の不足という社会課題を解決するため、低月齢ベビーシッター事業、産後ケア施設の運営、産院向け人材サービスなどを展開しています。今回、シリーズAラウンドで4億円を調達し、累計調達額は約6.8億円となりました。
- 今後:調達資金は、事業のさらなる拡大と助産師の働き方の再設計に充て、産前産後ケアを社会の当たり前のインフラとして普及させることを目指します。
- 課題:産後ケアの必要性に対する社会全体の認知度向上と、助産師の確保・育成が事業拡大の鍵となります。
7. 株式会社kikitori
🔎 業種・業界:フードテック
💰 調達額/ラウンド:3億円(シリーズA)
📅 公開日:2026/09/17
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000028751.html
✏️要点まとめ
- 進捗:農産物流通のデジタル化を推進するクラウドサービス「nimaru」を展開しています。このサービスは、紙やFAX中心のアナログな流通現場の課題を解決し、全国200以上の主要事業者や30万人以上の生産者に導入されています。今回、シリーズAラウンドでグロービス・キャピタル・パートナーズとアグリビジネス投資育成から3億円を調達しました。
- 今後:この資金は、「nimaru」の拡販加速、AIを活用したプロダクト・サービス開発、および「nimaru取引プラットフォーム」の立ち上げに充てられ、農産物流通のDX推進と業界変革を加速し、農業を強い産業にすることを目指します。
- 課題:アナログな商習慣が根強い農産物流通業界において、デジタル化への抵抗感をいかに払拭し、サービスを普及させるかが課題です。
8. 株式会社Kiviaq
🔎 業種・業界:オンライン診療
💰 調達額/ラウンド:1.5億円(プレシリーズA)
📅 公開日:2026/09/14
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000165674.html
✏️要点まとめ
- 進捗:「来店不要でお薬が届く」ダークストア型薬局「キビヤックファーマシー」を運営しています。オンライン完結・最短30分配送の利便性と、対面での服薬指導も可能な実店舗の安心感を両立した新しい薬局モデルを提供しています。今回、プレシリーズAラウンドで1.5億円を調達しました。
- 今後:調達資金は、キビヤックファーマシーの拡大とシステム開発を加速させます。今後は「ハブ&スポーク型」ネットワークを構築し、医薬品サプライチェーン全体の再設計を通じて、より多くの患者へ「必要な薬が、必要なタイミングで、手軽に届く」医療アクセスを提供することを目指します。
- 課題:医薬品の配送における法規制の遵守、品質管理、そして患者さんの信頼獲得が事業拡大の重要な課題です。
9. QueryLift株式会社
🔎 業種・業界:マーケティング支援
💰 調達額/ラウンド:1億円(シード)
📅 公開日:2026/09/17
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000162828.html
✏️要点まとめ
- 進捗:生成AI上での企業や商品の言及状況を分析し、Webコンテンツの改善を支援するGEOプラットフォーム「QueryLift」を提供しています。今回、JAFCOおよびZ Venture Capitalを引受先とする第三者割当増資により、シードラウンドで総額1億円を調達しました。
- 今後:この資金は、自然言語処理・情報検索領域の研究開発とプロダクト機能の高度化、および大企業向けの営業・導入支援体制の強化に充てられます。QueryLiftは、AIが情報を解釈し意思決定を支援する時代において、企業がAI上で正しく理解され推奨されるための情報基盤を構築し、業界スタンダードとなることを目指しています。
- 課題:生成AIの進化が速い中で、常に最新の技術動向をキャッチアップし、プラットフォームの精度と機能を維持・向上させることが課題です。
10. 株式会社Ocean
🔎 業種・業界:インバウンド
💰 調達額/ラウンド:非公開(シリーズA)
📅 公開日:2026/09/15
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000172396.html
✏️要点まとめ
- 進捗:リファンド型次世代免税プラットフォーム「Ocean Tax Refund」を展開しています。2026年11月に施行される新免税制度(リファンド方式)への対応を確実に完遂するため、シリーズAラウンドのファーストクローズで第三者割当増資による資金調達を実施しました。
- 今後:調達資金は、新免税制度への完全対応と加盟店の移行支援体制の強化、およびインバウンドマーケティング事業の本格立ち上げに充てられます。今後は「訪日ショッピング体験を、もっと自由に」というミッションのもと、日本と世界の架け橋となり、観光産業および日本経済全体の前進に貢献することを目指しています。
- 課題:新免税制度へのスムーズな移行支援と、多くの加盟店を獲得するための営業戦略、そしてインバウンド需要の変動への対応が課題です。
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