今週の資金調達ハイライト
📊 件数:8件(先週比: ▼6件 減)
💰 総額:194億円(先週比: ▲81億円 増)
🔍 今週の振り返り
今週は、AIサービスプラットフォームのリートンテクノロジーズが約115億円を調達し、韓国AIサービススタートアップとして初の企業価値1兆ウォン超えを達成するなど、大型資金調達が目立ちました。また、光量子コンピュータや未利用熱発電といったディープテック分野でも、社会実装に向けた研究開発を加速させるための資金調達が活発に行われています。これらの動きは、技術革新が社会課題解決と産業構造変革を牽引していることを示しています。
🏆 Top3案件(調達額順)
- 1️⃣ Wrtn Technologies, Inc.(115億円/シリーズC)
- 2️⃣ OptQC株式会社(70億円/シリーズA)
- 3️⃣ 株式会社elleThermo(8.3億円/シリーズA)
1. Wrtn Technologies, Inc.
🔎 業種・業界:業務自動化
💰 調達額/ラウンド:115億円(シリーズC)
📅 公開日:2026/08/26
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000119361.html
✏️要点まとめ
- 進捗:AIサービスプラットフォームを運営しており、今回の資金調達により韓国のAIサービススタートアップとして初めて企業価値1兆ウォン(約1,150億円)以上の評価を獲得しました。累計調達額は約265億円に達しています。
- 今後:調達した資金は、グローバル展開の加速とサービス高度化に充てられます。特に、北米で急成長中のAIエンターテインメントコンテンツプラットフォーム「OOC」のさらなる拡大を目指しています。
- 課題:ユーザー保護と安全性・信頼性の強化に継続的に取り組むことで、安全で信頼できるAIサービス企業として市場の期待に応え、成長を加速させていく必要があります。
2. OptQC株式会社
🔎 業種・業界:ハードウェア
💰 調達額/ラウンド:70億円(シリーズA)
📅 公開日:2026/08/25
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000148901.html
✏️要点まとめ
- 進捗:光量子技術を用いた次世代計算基盤を提供するディープテックスタートアップです。NTTをリード投資家とするシリーズA2ラウンドで総額70億円の資金調達を実施しました。
- 今後:調達資金は、計算性能を現行機の100倍規模に引き上げ、1万量子ビットを目指す次世代光量子プロセッサの研究開発に充てられます。また、量子光学やソフトウェア開発などの研究者・エンジニア、事業開発を担うビジネス人材の採用も強化します。
- 課題:光量子コンピュータの社会実装を加速させ、素材開発・製薬・金融工学・物流最適化など幅広い産業での応用を実現していく必要があります。
3. 株式会社elleThermo
🔎 業種・業界:アンビエント発電
💰 調達額/ラウンド:8.3億円(シリーズA)
📅 公開日:2026/08/26
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000120229.html
✏️要点まとめ
- 進捗:東京科学大学発スタートアップとして、未利用熱を電力に変換する「半導体増感型熱利用発電(STC)」技術を開発しています。今回、シリーズAラウンドで総額8.3億円を調達しました。
- 今後:この資金は、STCセルの研究開発加速、試作ラインの立ち上げ、および人材採用・組織強化に充てられます。2027年度までにパイロット生産に向けた試作ラインを立ち上げ、ワット級の発電性能と50W級のサーモパネル開発・商用化を目指します。
- 課題:未利用熱を活用した分散型電源の社会実装を通じて、持続可能なエネルギー社会の実現に貢献していく必要があります。
4. 現場Hub株式会社
🔎 業種・業界:施工管理
💰 調達額/ラウンド:7,000万円(シード)
📅 公開日:2026/08/24
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000119417.html
✏️要点まとめ
- 進捗:建設業に特化したバーティカルAI「現場Hub」を提供し、業務の一元管理と自動化を通じて業界のDXを推進しています。今回、新規事業会社および既存投資家から7,000万円を調達し、累計調達額は約3億4,000万円となりました。
- 今後:調達資金は、AIエージェントおよびMCPサーバーの開発体制強化に充てられます。特にAI支払管理機能のリリースにより、請求書処理の大幅な時間短縮を実現しています。
- 課題:「建設業の変革に伴走する」というミッションのもと、プロダクト・サービスを磨き続け、社会を支える建設業の発展に貢献していく必要があります。
5. 株式会社JEPLAN
🔎 業種・業界:リサイクル
💰 調達額/ラウンド:非公開(シリーズD)
📅 公開日:2026/08/24
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000211.000031188.html
✏️要点まとめ
- 進捗:GX推進機構を引受先とする第三者割当増資により資金調達を実施しました。同社はPETケミカルリサイクル技術を保有し、使用済みPETを石油由来と同等品質の再生PETへリサイクルすることで、資源循環と脱炭素社会の実現に貢献しています。
- 今後:今回の資金は、廃PET原料の活用拡大やケミカルリサイクルプロセスの高度化に充てられます。PETボトルだけでなくポリエステル繊維など幅広いPET製品の水平リサイクルを拡大し、再生PETの安定供給体制を強化します。
- 課題:国内産業基盤の発展とグローバル展開を目指し、持続可能な社会の実現に貢献していく必要があります。
6. LiLz株式会社
🔎 業種・業界:検査装置
💰 調達額/ラウンド:非公開(シリーズB)
📅 公開日:2026/08/26
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000085.000042105.html
✏️要点まとめ
- 進捗:工場・プラント向けにAI・IoTを活用した設備点検ソリューション「LiLz Cam」とAIエージェント「LiLz Insight」を提供しています。今回、ダイキン工業を引受先とする第三者割当増資により資金調達を実施しました。
- 今後:調達した資金は、両社の技術と現場知見を融合させ、工場・プラントの設備点検から空調・熱源設備の運用改善、省エネルギー提案までを一貫して行う新ブランド「Utility X」の開発を加速するために活用されます。
- 課題:気候変動対策やエネルギー効率化に貢献し、未来の工場経営を支援していく必要があります。
7. ドクターズ株式会社
🔎 業種・業界:健康管理
💰 調達額/ラウンド:非公開(シリーズE)
📅 公開日:2026/08/24
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000051229.html
✏️要点まとめ
- 進捗:ウェルネスダイニング株式会社と資本業務提携契約を締結しました。ドクターズの医療機関ネットワークとオンライン医療支援プラットフォーム「Doctors Station®」を活用しています。
- 今後:ウェルネスダイニングの宅配食サービスおよび管理栄養士による栄養相談のノウハウを組み合わせ、生活習慣病患者が医師の指導に沿った食事を無理なく続けられる「食事アドヒアランス」の継続支援モデルを構築します。
- 課題:医療現場と患者の生活の場をつなぎ、疾患やライフステージを問わず食事療法を支える社会的な課題の解決を目指していく必要があります。
8. 株式会社シコメルフードテック
🔎 業種・業界:コンサルティング
💰 調達額/ラウンド:非公開(シリーズB)
📅 公開日:2026/08/27
🌐 記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000058297.html
✏️要点まとめ
- 進捗:外食・食品業界の人手不足やコスト高騰といった課題を解決するため、「仕込みDXプラットフォーム」を提供しています。日清オイリオグループとの資本業務提携を締結しました。
- 今後:日清オイリオグループの持つ油脂技術や調味・加工技術とシコメルフードテックのプラットフォームを融合させ、外食企業・食品事業者の課題解決と持続的な成長を支える基盤を構築します。
- 課題:飲食業界のさらなる発展と次世代の食のスタンダード創造を目指していく必要があります。
※本記事は公開情報を基に作成しているため、当社は、本情報の正確性、信頼性、完全性を保証するものではなく、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。
CFO.Mediaは、シード・アーリー期の資金調達を目指す起業家のための情報プラットフォームです。国内スタートアップの調達事例や最新トレンドを、データと実例をもとにわかりやすく解説します。